新たな夢のはじまりに、心を込めた珈琲を。

きっかけは、結婚式。無事に挙式を終えた亜弥さんは母のヤスエさんに改めてプレゼントを贈りたいと考えていた。ガーデニングをしたりカフェに行ったり、自分で珈琲を淹れることも好きなヤスエさん。「母は趣味が多い一方で、仕事や家事・育児を両立させてがんばっていました。自分の好きな珈琲も人のために淹れることが多かったので、これからは自分でゆっくり味わってもらえたらと思って。」そこで、亜弥さんはヤスエさんとの思い出を物語珈琲に込めて贈ることにした。
 エレクトーンやバイオリン、水泳、合気道などさまざまなお稽古事をしてきた亜弥さんだが、小学生の頃はやんちゃな女の子で、スカートいっぱいに雑草の“くっつき虫”をつけて帰宅したこともある。「はじめは母がくっつき虫を取ってくれていましたが、何度もくり返して怒られてしまいました。」と話す亜弥さん。そんなエピソードも今となっては笑い話だ。また、小学校の成績が下がったときはヤスエさんが家庭教師代わりになり、テスト前になるとつきっきりで勉強を教えてくれた。「おかげで成績はクラスの上位になりました。徹夜したこともあったんですが、こうしてふり返ると私にとっては必要な厳しさだったと思います。」一方で、普段は一緒にパンを焼いたり誕生日にケーキをつくったりと楽しませてくれ、亜弥さんにとっては厳しくも優しい母親だったという。
 忙しかった子育て時代をふり返って、くすっと笑ってもらえるといいな。」そんな気持ちで珈琲を渡すと、ヤスエさんは少し驚いていたそうだ。「結婚式のときもプレゼントを渡していたので意外だったんでしょうね。メッセージを読んで“そんなことあったっけ?”と嬉しそうに笑っていました。」改めて感謝の気持ちを伝えた亜弥さん。その後ヤスエさんに会いに行くと、大切にとってある物語珈琲を淹れてくれるそうだ。
 「この珈琲を贈ってから、お互いがより自立できたような気がします」と話す亜弥さん。「私の子育てはもう終わったから安心してね、という思いも込めたので、母に甘えてばかりでなくなりましたし、母も私を一人の女性として見てくれるようになりました。これまであわただしく走り続けてきた分、これからは母の幸せをゆっくりと味わってほしいです。」それぞれの道を歩むきっかけとなった物語珈琲。その香りはこれまでの思い出をあたたかく包み、新しい人生の扉をひらいてくれる。

ブレンド名

夢の架け橋ブレンド

●珈琲チャート

苦味と酸味のバランスがよく風味豊かなコーヒー

苦み
★ ★ ★ 
甘み
★ ★ ★ 
酸味
★ ★ ★ 
コク
★ ★ ★ 
香り
★ ★ ★ ★ 

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